出所直前、受刑者が急死…救急車要請まで5時間

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120417-00000218-yom-soci

死亡した2月5日は、朝から何も食べられず、液体の栄養剤も吐き出した。日曜で休みだった常勤看護師が呼び出されたが、「30分ごとの動静確認」を指示して午前中に帰宅した。
男性は午後5時頃に意識がもうろうとなり、同5時28分、午前の診察で1分間に50だった脈拍が38まで低下。同8時35分頃には、声かけに返事がなかったが、監督当直者の刑務官は「昨年12月に低血糖障害で昏倒(こんとう)したときよりも症状は軽く、生命に別条はない」と判断したという。容体がさらに悪化した後、刑務所は午後9時30分に再び看護師を呼び出していた。
当直者が救急搬送を要請したのは午後10時35分。男性は搬送先の病院で午後11時52分に死亡した。

日本の刑務所の、医療体制の貧弱さは以前から指摘されていますが、これはあまりにもひどいですね。常勤の医師が退職し医師不在状態になっていたと、記事にはありますが、そうであるからこそ、常識的に考えて受刑者が危険な状態になっていると見れば、救急車の出動を要請するなど適切な対応をすべきでしょう。これでは、瀕死の受刑者を見殺しにしたも同然ではないかと、強い憤りを感じます。
閉鎖空間でブラックボックス化して、不祥事を繰り返す日本の矯正施設の問題点は、改まっておらず、極めて危険な状態であり続けている、ということでしょう。