刑務所前医務課長ら不起訴=受刑者の「虐待」告訴に−徳島地検

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081030-00000230-jij-soci

同刑務所では昨年11月、受刑者の刑務官暴行事件が発生。地検は受刑者17人を起訴。一部の受刑者は、徳島地裁実刑判決が言い渡された。
一方、特定非営利活動法人NPO法人)「監獄人権センター」が、背景には異常な虐待行為と医療放置があったと訴えていた。
織田武士次席検事は「厳正、公平に必要な捜査はすべて行い、判断した結果である」とコメントした。

制度の不備ではありますが、法務省のコントロール下にある刑務所内の、刑務所関係者による犯罪の有無を捜査するのに、同じ法務省のコントロール下にある検察庁が、どこまで「厳正、公平に捜査が行えるか、という問題があるでしょう。いくら厳正、公平に捜査を行ったと言っても、結果がこれでは世間の納得は得にくいと思います。
徳島刑務所では、上記のような、一種の暴動事件まで発生していますが、「嫌疑なし」なのに、わざわざ17人もが起訴されるほどの行為に及ぶのか、という疑問もあります。こういった暴動というのは、日本の刑務所では珍しく、その背景にはよくよくのことがあったと見るのが自然でしょう。
これも、一種の「国策捜査」というカテゴリーの中に入れて問題とすべきなのかもしれません。