社長「3年で1000億円損失」 営業・運用 取締役と分担

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120301/crm12030101230000-n1.htm

契約後も年に4回程度、虚偽の数字が記載された運用報告書の説明に出向いていた。

昨日夜、出張帰りの飛行機に乗ろうと高松空港にいた際、ロビーのテレビで、NHKニュース7が放映され、この件に関するニュースが流れていたのですが、周囲の人がじっと凝視している姿が印象的でした。年金に関することだけに、人々が強く関心を抱いているということでしょう。
今後、民事だけでなく刑事の責任も追及される可能性が高いものと思われますが、虚偽説明を行う→それを信じて投資される、虚偽説明がなければ投資はしていなかった、という実態があったとすれば、その点を捉えて詐欺罪に問擬する、ということはあり得るでしょう。また、一部報道によると、投資金を投資に回さず配当等に回す自転車操業状態に陥っていたとのことであり、そういった実態があれば、その点を捉えて詐欺罪としての立件を考える、ということも、大いにあり得ることではないかと思います。
年金資金が、かくもいい加減に取り扱われているということには、驚くばかりですが、単に運用側の説明に依存するだけでなく、第3者による定期的な監査を義務付けるなど、今後の再発防止へ向けた改革も早急に検討されないと、年金に関することだけに、国民に不安や動揺が広がりかねません。