AIJ自転車操業、07年から 次第に常態化

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012062001000771.html

AIJ投資顧問による厚生年金基金などの資産消失事件で、新規顧客から集めた資金を運用に回さず、解約を希望する顧客への払戻金に充てる「自転車操業」が始まったのは2007年ごろからだったことが20日、捜査関係者への取材で分かった。
09年4月ごろには解約に応じられない状況に陥っていたとみられ

報道を参考に推察すると、

1 投資実績が上がっていないのに上がっていると欺いた
2 投資金は既存顧客の返金に回さざるをえない状況なのに、投資に充てると欺いた

という点が、「欺く行為」と捉えられての詐欺立件のようですね。投資する側とすれば、それらの点で本当のこと(投資実績は上がっておらず投資金は返金に回されてしまう)を知っていれば、投資はしていなかったはずですから、詐欺罪の成立という点では問題は生じにくいケースという印象を受けます。
刑事事件は、粛々として捜査、公判が進められるはずですが、問題は、投資金の回収ということで、これは、かなり厳しい状況にあるようで胸が痛みます。山師、賭博師のような輩が、老後を支える年金資金を取り扱えないような仕組み作りが急務でしょう。