米最高裁が加州の暴力ゲーム規制に違憲判断、表現の自由侵害

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-21914920110628

米連邦最高裁は27日、暴力的ゲームを子どもに販売・貸し出しすることを禁じたカリフォルニア州の販売規制法について、憲法で保障された表現の自由を侵害するとして違憲判断を下した。
最高裁は7対2で違憲と判断し、ビデオゲームも書籍や演劇、映画と同様に表現の自由に保護されるべきだとした。
違憲判断を出したスカリア判事は、暴力的ゲームは性描写のある商品と同様に規制されるべきだとする同州の主張を退け、攻撃的で反社会的行動につながるとする研究結果を引き合いに出した同州議員の主張も退けた。

日本では、この種の規制が、裁判所によっても簡単に肯定、支持されてしまう傾向がありますが、日本国憲法の「母法」である米国憲法における表現の自由について、米国最高裁がこのような判断を示していることは、注目する必要があるでしょう。
今後、上記の違憲判断について、日本でも詳しく紹介する論稿が出てくるものと思われますが、日本における現行のこの種の規制が、やむを得ないとしても過剰、広範囲に過ぎないか、という視点からの見直しは、表現の自由や営業の自由との関係の中で、きちんとチェックされなければならないのではないかと思います。