なぜ大川小だけ多数被害…説明求め要望書

東日本大震災津波で全児童の7割近い74人が死亡・行方不明になった宮城県石巻市立大川小の保護者有志が1日、同市教育委員会に対し、避難時の状況について検証し、改めて説明するよう要望書を提出した。

また、他の学校の例を挙げて、「校舎が津波にのみ込まれながらも安全な高台に避難させ、学校管理下の児童・生徒の命を守っている」とした。
同小周辺には、津波が逆流した北上川に沿って、ほかにも小中学校が4校あり、計13人の児童・生徒が死亡・行方不明となった。各校や市教委によると、犠牲になったのはいずれも、学校から帰宅した後だったという。

記事に添付されている図がわかりやすく、確かに、北上川沿いの他の学校と比べて、大川小の死者数が極めて突出しています。だから大川小の対応に不備、問題があったとは即断できませんが、当時、他により適切な避難方法はなかったのか、なぜそのような方法に依ることができなかったのか、依れなかった原因は何か、といったことは、ご遺族に対する十分な説明のためにも、また、今後の災害対策に生かすためにも、十分な検証、反省が必要ではないかと思います。
失われた尊い生命は戻りませんが、そうした検証、反省が今後の災害対策に大きく生かされることが、児童や教職員を単なる犠牲で終わらせず、せめてもの供養にもあるのではないかと感じます。