恐喝事件:女性検事「ぶち切れますよ」 調書署名拒否され

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101126k0000m040132000c.html

当時自白調書を作成した女性検事(32)が証人出廷し、調書への署名を断った仲被告に「ぶち切れますよ」と言ったことを認めた。仲被告は最終的に自白調書に署名したが、公判で否認に転じた。弁護側は「暴言や誘導的な調べで調書の任意性が疑われる」と主張。地裁は調書の採否を見送っており、証拠として認めるかどうか、地裁の判断が注目される。
また、女性検事は仲被告の取り調べ時に作成したメモを「個人的なメモなので破棄した」と述べた。取り調べのメモ保管について最高検は08年10月、適正管理を求める通知を出している。

検事から弁護士になって感じるのは、一般の人々というものは、強い権限を持つ裁判官や検察官の言動に非常に敏感で、ちょっとしたことにも一喜一憂するもので、それだけに、言動には慎重にならなければならないのに、世慣れていない、幼稚な裁判官や検察官が少なくなく、不用意な言動で様々な問題を引き起こしているということですね。上記の記事を読み、そのことを改めて感じました。
また、取調べ時に作成したメモが「個人的なメモ」という感覚が、そもそもおかしいでしょう。
取調べを可視化することに強く反対する法務・検察、警察の真の理由の1つは、可視化すれば、取調べそのものだけでなく、取調官の、おかしな、ずれた感覚も白日のもとにさらされることを恐れていることにもあるのかもしれません。