元主任検事 別の裁判で証言へ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110623/t10013721501000.html

この事件で、緒方元長官らは、1審で有罪判決を受けましたが、「前田元検事が関係者の取り調べで脅迫を繰り返すなどして、事実とは異なるうその調書を作成した」などと主張しています。証拠改ざん事件が発覚したあとに、前田元検事が担当した事件について証言するのは初めてです。

私は、上記の「元長官」のほうの主任弁護人なので、ちょっと補足しておきますと、元検事が取調べを行った、もう1人の被告人の関係で、供述調書の任意性、信用性が争われていて、1審の東京地裁で、元検事(当時は現職検事)の証人尋問が行われましたが、控訴審でも、取り調べられた被告人の弁護人が、元検事の証人尋問を、高裁でも行うよう、請求し、判断が保留になっていました。それが、今日になって採用するということになったもので、8月9日午後、東京高裁で、元検事の証人尋問が行われる予定です。元長官側でも、尋問は行いたいと考えており、近日中に、元検事の証人尋問を行う予定にしています。元長官側としても、尋問を行うことになるでしょう。今後、検察官側でも、元検事の証人申請を行う可能性があります。元々、検察官は、採用に反対していましたが、こういった経緯で採用された場合、事前に証人テストを行いたい、といった理由で証人申請を行う場合があります。
きちんと準備をして、充実した尋問が行えるように、引き続き地道に努めたいと考えています。