主任検事に「苦労掛けた」 前副部長、故意認識か

http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010092801000113.html

検察関係者によると、佐賀前副部長は1月30日、副部長室に集まった前田容疑者の同僚検事4人から、同容疑者が故意にFDを改ざんしていたと聞かされた。
その後、佐賀前副部長は東京地検特捜部に応援に行っていた同容疑者に電話で事情を聴き、「済まなかったな。苦労を掛けたな」などと話した。同僚検事4人のうち2人がその場でやりとりを聞いていた。
2日後の2月1日朝、佐賀前副部長と4人の同僚検事は副部長室に集合。佐賀前副部長1人が隣の部長室で前特捜部長の大坪弘道京都地検次席検事に経緯を報告した。その際、前部長が「なんだ、それは」と怒鳴りながら机をたたく音を4人は聞いたという。

かなり生々しい話が出てきていますが、最高検が、執拗に元部長、副部長からの事情聴取を続けている理由がわかりますね。被疑者に対して机を叩くだけでなく、部下に対してすら机を叩いていることもよくわかります。
こういった経緯だけで、犯人隠避罪が成立するとは、もちろん決めつけられませんが、フロッピーを取り寄せて確認するという、ごく当たり前のことすらやっていないわけですから、少なくとも、犯人隠避罪の未必の故意程度は認定されても不自然、不合理とは言えない状況が出てきているのは確かではないかと思います。
この程度の人々が、犯罪捜査を、それも、社会的影響が大きく人々の運命を大きく左右するような事件を取り扱っていたことに、恐ろしさを感じます。幼稚園児が車を運転して公道を走り回っていたようなものでしょう。誰かが阻止しなければ、今後も人を、物をはね飛ばして暴走することは間違いありません。
最高検が重大な決断をすべき時が、そろそろ来ているという印象を受けるものがあります。
明治以来、営々と築き上げられてきた検察制度に、史上最大の危機が迫っていると言っても過言ではないでしょう。