大塩平八郎の肖像画原本?見つかる 東北大図書館に所蔵

http://www.asahi.com/culture/update/0823/OSK201008230148.html

幕末維新期に活躍した狩野派の絵師、菊池容斎(1788〜1878)の肉筆画で、その模写画は現在、教科書などで広く使われている。原本の存在は専門家の間で知られていたが、その所在は長らく不明だった。

大塩平八郎が紹介される際、よく見る肖像画ですが、原本が行方不明であったとは知りませんでした。今後は、この原本により紹介されることになるでしょう。
大塩平八郎は、大阪町奉行所の与力という高い地位にあり、かつ、高名な陽明学者として多数の門弟を抱え、名声の中で何不自由ない生活をしていましたが、幕府の無策、腐敗により庶民が飢餓に苦しむことを深く憤り、膨大な蔵書をすべて売り払って得た金を人々に分け与え、地位も名誉もすべて捨てて決然として決起しました。これが、有名な大塩平八郎の乱で、すぐに鎮圧されましたが、大塩平八郎ほどの人物が決起したことが与えた影響は大きく、その後の幕末へと続く動乱の先駆けとなったと評価されています。
そのような大塩平八郎の高い志を思いつつ改めてこの肖像画を見ると、感慨深いものがあります。