スイス列車事故:原因究明には数週間 乗客「前触れなく」

http://mainichi.jp/photo/archive/news/2010/07/24/20100725k0000m040104000c.html

氷河特急」を運営するマッターホルン・ゴットハルト鉄道社の担当者は地元テレビに「高温による線路の変形が事故を招いた」との見方を否定した。そのうえで、「人為的なミスというより、技術的な理由を前提として考えたい」との見方を示した。

昨夜、テレビニュースで、鉄道アナリストの川島氏が、「せり上がり脱線」の可能性を指摘していて、なるほど、この可能性はありそうだと思いました。
線路自体に問題があったのであれば、先頭車両から脱線するはずで、後部車両だけ脱線しているということは、線路以外の原因を考えるべきではないかと思います。

せり上がり脱線とは
http://plus.yomiuri.co.jp/article/words/%E3%81%9B%E3%82%8A%E4%B8%8A%E3%81%8C%E3%82%8A%E8%84%B1%E7%B7%9A

想定より強い横向きの圧力(横圧)が生じて車輪の外縁部(フランジ)とレール内側側面との摩擦が大きくなり過ぎると、フランジ部分がレールをよじ登る現象が起きる。

2000年に、東京メトロ日比谷線脱線事故が起きた際に、これが原因として指摘されていましたが、スイスの事故でも、現場は緩やかなカーブであったとのことで、せり上がり脱線の可能性はありそうです。
スイスは鉄道が発達した国であり、鉄道関係の専門家、技術者も多いと思われ、今後の早急な原因解明が望まれます。