元日航社員、JR西で安全対策=「ミス責めぬ」手法導入

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110812-00000073-jij-soci

航空分野では、事故をヒューマンファクター(人的要因)の視点で考え、ミスを責めるのではなく、ミスの原因を探り再発防止策を講じる手法が根付いている。
鉄道では「へまをしたらその人を責めるのが、何十年も続いた文化」(阿部さん)だった。JR西は脱線事故後、ヒューマンファクターを研究する安全研を設立し、風土の転換を目指している。
阿部さんは「人間だからミスは起きる、ミスの前には必ず要因があるという考え方を、JR西の現場に定着させていきたい」と話す。 

ミスをしないように注意するのは当然のことですが、ミスが明らかにすると責められ大きな不利益が生じる、ということになると、ミスを隠そうとし、隠ぺいするという方向に、必然的に進んでしまうことになります。そうなってしまうと、物事が良い方向には進まないでしょう。
JR西日本には、今なお、各方面から強い批判が浴びせられていますが、こうした取り組みをしていることは、率直に評価して良いのではないかと感じました。
人間はミスをする存在であり、それが避けられない以上、いかにして食い止め、ミスの結果を最小限にとどめるか、起きてしまったことを再発防止に生かすか、ということを真剣に考える必要があると思います。制度も、そういった観点に立って、作って行くべきでそう。