裁判員裁判 わかりやすさ求めハイテク法廷に…東京地裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090803-00000002-maip-soci

左右両側の壁に65インチの大型ディスプレー、裁判官や裁判員、検察官、弁護人それぞれの席に計10台の小型モニターが設置された。表や図、写真など同じ映像が映し出されるが、傍聴人に見せるのを避けたい遺体の写真などは、小型モニターにのみ表示できる。
中央の証言台にはタッチパネル。専用ペンで画面に書き込めば、ディスプレーやモニターで事件当時の位置関係を明示できる。
また、被告の発言や証言を瞬時に文字化する音声認識システムが設置された。マイクで拾った音声を前後の文脈に照らして文章化する。証言台に向かい合う書記官席のカメラで録画した映像と結びつけて記録し、評議で裁判員が証言内容を確認したい場合は、キーワードや発言者を入力すると、再生できる。

ディスプレーは、実際に冒頭陳述や弁論等で使ってみると、もう一回り大きいほうが、より見やすかったのではないかという印象を受けますね。法廷の両横に設置されていますが、法廷の後部、裁判官、裁判員から見て正面にも大きめのものを設置したほうが、より見やすかったのではないかという気もします。
ハイテクと言っても、モニターで映すとか、自動翻訳と五十歩百歩程度の音声認識システムで記録するといった程度のことですから、ローテクにちょっと毛が生えた程度でしょうね。
今日、選ばれた裁判員6名中、5名が女性、1名が男性ということですが、対象事件が性犯罪のような場合、こういった構成の下、弁護するのはやりにくそうな気がします。実務家としては、お祭り騒ぎとは離れて、裁判員裁判の本番から、様々な傾向や注意点を慎重に学びたいと思います。