「最後のパレード」ついに自主回収 「著作権侵害複数あった」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090501-00000575-san-ent

取次店や書店によると、同日午前、版元から「社内調査の結果、著作権を侵害するものが複数存在していることがわかった。結果を厳粛に受けとめ、書籍の回収をすることにした」と連絡があったという。
同書については、収録されていたエピソードが、「小さな親切」運動本部のキャンペーン入賞作を無断引用していたことが判明し、同本部が新聞への謝罪文掲載や自主回収を要求。サンクチュアリ側は同本部に謝罪したものの、自主回収は拒否して販売を続けていた。しかし4月30日午後、同本部の代表らが記者会見し、あらためて自主回収を求めていた。

ベストセラー盗用疑惑、TDL逸話集「最後のパレード」
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090420#1240185648

でもコメントしましたが、なかなか良い企画で内容にも見るべきものがあったものの、著作権に対する配慮があまりにも杜撰だった、ということに尽きるでしょうね。
インターネットで面白い話を集めて(今回の件はそれだけの方法で集めたものではなかったようですが)、適当に脚色を加えて出版する、といったことは、その気になれば誰でもでき、おもしろいものも作れそうですが、著作権の問題をクリアしていなければ、当然、クレームがつき深刻な事態にもなりますから、その種のことを考える人は、貴重な教訓として十分注意が必要でしょう。