映画「カルラのリスト」

http://www.uplink.co.jp/carla/index2.php

先週、六本木ヒルズ内にあるツタヤに、会員証の更新手続に行き、500円分の割引券(1回につき50円使えるというささやかなもの)をもらったので何か1本借りようと思い、店内を歩いていると、これがあったので、借りて、週末に観ました。日本での公開時に観たかったのですが、観そびれていたので、今回、観ることができたのは収穫でした。
旧ユーゴ国際刑事法廷で、戦争犯罪被告人を裁くため奮闘する検察官の姿を紹介するドキュメンタリーですが、検察官に(この法廷自体に、と言うべきかもしれません)身柄を拘束する権限がなく、各国の協力により実現するしかないため、航空機で飛び回り、いろいろな要人と会い、記者会見などの場で訴えるなど、様々な活動を地道に繰り返しながら、身柄確保へ向けて努力を続ける姿が印象的でした。
日本の法律家には、こういった分野へ進出する人材が乏しいのが実状ですが、今後は、刑事手続や国際人道法の分野に精通し、この映画の主人公のように、戦争犯罪などを捜査し、裁けるような人材を輩出して行くことも必要であるということを強く感じさせられました。
私が、もう10歳ほど若ければ、是非やってみたいと思いましたが、もうこの年では無理なので、しがない弁護士生活を続けながら、後輩の活躍に期待することにします。