山学大法学部 「特進コース」設置を撤回 法科大学院の“予備校”になる恐れ 学内に慎重論、募集中止

http://www.sannichi.co.jp/local/news/2008/12/06/3.html

ボ2ネタのコメント欄経由で知りました。

特進コースは、法学部の通常講義に加え、法科大学院(既習コース)入試の対策として特別カリキュラムを設定。有名講師のもと、法律知識や法律論文の作成方法などを学ぶことになっていた。
定員10人(法学科7人、政治行政学科3人)の入学金や学費などは4年間全額免除し、専用の個室型自習室を24時間利用できる環境を整備。司法試験の合格率が高い法科大学院へ合格者を多数出すことで、学部レベルも向上させようと考えていた。
同大学によると、10月30日に文部科学省などによる法科大学院教育の改善にかかわるヒアリングがあった際、同コースの設置が「司法制度改革の趣旨に沿わない恐れがある」とのアドバイスがあったという。

学内に慎重論、と言うよりも、文科省の圧力でつぶされた、というのが実態でしょうね。「アドバイス」と言うより、一種の「恫喝」であった可能性が高いように思います。
私は、本ブログで何度か触れているように、既になくなった早稲田大学の法職課程教室や予備校を、結果的にはうまく利用して比較的早くに司法試験に合格したので、目的のための手段としていろいろな方法の勉強をする中で、上記の記事にあるような勉強というものがあっても良いのではないか、と思います。やってみて、弊害があれば改善すれば良いことで、やるまえから「司法制度改革の趣旨に沿わない恐れがある」などと言ってつぶしてしまうべきではないでしょう。
司法制度改革の趣旨、というものは、ぼろい、つぶれかけの法科大学院でまともに法律もマスターできなくても、ひたすら信じてせっせと高額の授業料を払い続け、改革の趣旨のためには個々の学生、受験生の人生が棒に振られても構わない、という趣旨も含んでいるのでしょうか?