シャンパン10本ホスト勝手に注文?…「無銭飲食」女性に無罪

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081112-00000029-yom-soci

神戸地裁(岡田信裁判官)が「女性からは呼気1リットル中0・51ミリ・グラムのアルコール分が検出され、泥酔状態だった。女性の意思確認が不十分なまま、ホストらが次々に注文した可能性がある」として、無罪(求刑・懲役2年)を言い渡していたことがわかった。
女性は今年3月、神戸市中央区のホストクラブで金銭を持っていないのにシャンパン10本(18万円相当)を注文したとして、同月に起訴されていた。

無銭飲食の事件で、「注文しないものが勝手に出された」という弁解が出ることはよくありますね。当然のことですが、具体的な注文状況ということについても、捜査の中できちんと解明し、被害者供述の信用性を確保しておく必要があります。
上記の記事にある事件の場合、シャンパン10本は1人では到底飲みきれず、ホストとともに飲むためでないと10本も出されたはずがないと思われますが、店側にしてみれば、シャンパンがどんどん出ればそれだけ儲かる構図になっていて、酩酊の度合いが強かったことと相まって、裁判所に、ホストらが次々に注文した可能性がある、という心証を抱かせるに至ったのでしょう。
この種の事件の捜査上、教訓を含むものという印象を受けます。