「セカンドライフ」はなぜつまらない 仮想世界のコミュニティーの本質

http://it.nikkei.co.jp/digital/news/index.aspx?n=MMITew000024102008&landing=Next

野島氏は、人がオンラインゲームに夢中になる理由を「娯楽性やコミュニティーといった個別の価値だけが理由なのではなく、現実世界と比べて報われるスピードが速く、現実世界より見通しが立ちやすい世界であるために、強力に動機づけられることにある」と述べている。つまり、現実世界よりも複雑さを減少させている仮想世界は、何をすれば次の目標にたどり着けるのかという結果が明快であり、だからこそ魅力になるという理屈だ。
ところが、創作から経済活動まで何でもできるという戦略をとったセカンドライフは、その自由度のあまりの広さによって活動から報われるまでのプロセスが複雑になり、ユーザーは活動をして適切に報いられたと感じる仕組みを維持することが難しくなっているはずだという。

他の点についてもなかなか興味深い分析がされていますが、特に、セカンドライフに関する上記のような見方は、かなり本質を突いているように思いますね。セカンドライフは、一時、かなり話題になり私自身も取材を受けたりしましたが、周囲で利用しているという話は特に聞かず、私自身も、以前は少し利用していましたが、最近はご無沙汰状態です。幅も奥行きもあるサービスですが、確かに、その辺が広すぎてかえって足が遠のいてしまう、ということはあるのではないか、と上記の記事を読み強く感じました。