「私の後藤田正晴」

私の後藤田正晴

私の後藤田正晴

先日、惜しまれつつ世を去った後藤田氏ですが、生前の同氏を知る人々の回想等を収録した本が出版されたので、早速購入し、少しずつ読んでいます。いろいろなエピソードも紹介され、生前の同氏の謦咳に接することができなかった読者にも、謦咳に接するような感覚を得ることができる1冊になっています。
最近、死刑問題が注目されることが多くなっているように思いますが、同書の中で、後藤田法務大臣の秘書官を務めた野々上尚氏が、「死刑執行に踏み切った特別な思い」という一文を寄せていて、後藤田法務大臣が死刑執行に踏み切るまでに、

死刑廃止論

死刑廃止論

を年末年始に自宅に持ち帰り読むなどして熟考を重ねたことなどが紹介されていて、法務大臣の重い職責にも思いを致しながら、興味深く読みました。