朝鮮総連本部架空取引事件の真相―官邸の罠にはまった検察

http://www.data-max.co.jp/2007/07/_2_183.html

警察庁警備局と警視庁公安部は安倍内閣発足直後の昨年10月に総連本部を薬事法違反で強制捜査して以来、総連側の動きを厳しくマークしてきた。だからこそ公安調査庁より早く緒方元長官らの架空取引をつかみ、逐一、官邸に連絡していた。しかし、相手の緒方は元広島高検検事長という大物だ。警察と検察の力関係からいって、警察が地検の頭越しに捜査にのりだすわけにはいかない。そこで官邸中枢の警察人脈は毎日報道を機に、検察に身内を逮捕させてケジメをつけさせ、公安調査庁の威信を地に落とした」

この事件については、いろいろな見方がされていますが、その中の1つ、ということでしょう。通常、詐欺事件というものは、まず、確固たる「被害者」がいて、被害届や告訴状といったものが出た後に捜査が行われるものですが、本件では、関係者が包括して「共犯」視される中で捜査が開始され、その中で、「被害者」と「被疑者」が振り分けられていった、ということ自体が、極めて異例だと思います。
「事件」というものが、見えない大きな力に動かされる形で、人知れずストーリーが決められ、バラバラになっていた事実が、ジグソーパズルをはめ込んで行くように、それぞれの役割を与えられて決められたストーリーの中にはめ込まれて行き、気がついたら、驚愕すべき「事件」ができあがっている、そこにマスコミ等が幇間のように介在している、という、背筋が寒くなるような恐ろしさを感じている人は少なくないように思います。