ゾウリ履き入廷禁止=侮辱か差別か?論争の的

http://www.nikkeyshimbun.com.br/070630-35brasil.html

ブラジルでの話題です。

裁判長によると、ゾウリ履きは裁判所の威厳を損なうもので、侮辱に値すると言明した。これに対し弁護側は、人道上の差別待遇であり違憲行為だとして提訴することを決めた。その上でサンダルは農務者が日常的に使用するものだとし、被告人は失業中で靴を買える状態ではなく、当日の身なりは本人の最上等なものだったと説明している。

昔、検事として判決宣告に立ち会っていた際、遅れてやってきた弁護人が、Tシャツに短パン、サンダル履きで、法廷とあまりにもそぐわない姿に、関係者が驚いたことがありました。夏の時期で、どこかに遊びに行って、戻ってくるのが遅れ、開廷時間に間に合わないので、あわててそのままの姿で来てしまったようで、裁判官が判決宣告を途中でやめて怒っていましたが、「まあ、仕方ないからいいですよ」と、あきらめた感じで、宣告を続けたことを覚えています(東京地裁ではありませんでした)。
クールビズが普及しつつありますが、どこまで「軽装」にしてよいか、ということになると、明確な線引きは難しそうです。ある程度、常識、社会通念に照らして判断するしかないでしょう。