元教授ら自費出版「新風舎」提訴、一部書店しか本出回らず

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070704i414.htm

訴状によると、吉田さんらは2002年10月から今年2月、自著の出版契約を同社と結び、約195万円〜約99万円を支払ったが、実際には一部の書店でしか販売されなかった。同社は書店への営業活動をほとんど行わず、原告側は「書店に陳列されない可能性を故意に告げず、詐欺にあたる」と主張している。

私自身は、ブログを続けていてそれなりのアクセスがあり、ブログの利点を享受している面もあって(即時性、手軽なこと等)、本を出したい、という気持ちは特にありませんが(今後、機会があれば出すかもしれませんが)、自分の本を出したい、という人の気持ちはよくわかります。
ただ、「出したい」ことと、「売れる」ことは別問題で、おそらく、売れるものはごくわずかと思われ、著者と出版社の間の認識の相違が、こういった紛争へとつながりやすいものと推測されます。
本を出したいと考える側も、厳しい現実を認識する必要があり、出版社側も、厳しい現実を十分説明して、相互に、安易な出版に至らないようにすべきでしょう。また、「本」にこだわらず、安価で済むインターネットの利用、ということも考えてみる価値があると思います。