前橋地検の検事がセクハラの疑い、4月中旬に依願退職

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070424-00000301-yom-soci

ボツネタ経由。

女性職員は4月、検事と2人きりになった際、体を触られるなどのセクハラ行為を受けたという。女性が上司に相談し、発覚。検事は、上司が問いただした後、退職願を提出した。女性職員は、それ以前にも検事から手を握られたりしたという。

http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070423-188911.html

によると、減給の懲戒処分を受けた上での依願退職ということです。
組織内における、ありがちなセクハラ、と言えばそれまでですが、悪化している検察庁への印象をますます悪化させる不祥事と言えるでしょう。
今後、この元検事は弁護士登録することになると思われますが、退職の経緯が、弁護士登録の際に問題になる可能性はあると思います。私の場合、こういった不祥事が原因で退職したわけではなく、たまたま転職先(ヤフー株式会社法務部)が見つかったので、さっさと8月末で退職しましたが、東京弁護士会の登録審査の際には、担当の弁護士2名から、なぜ退職したか、ということを聞かれました。おそらく、8月末という中途半端な時期に退職しているので、何か不祥事でも起こして辞めたのではないかと疑われたのでしょう。
私からは、上記のような退職の経緯を説明し、「ご疑念があれば、法務省でも最高検でも問い合わせてもらって構いません。」と答え、何の問題もなく弁護士登録できましたが、セクハラが原因で減給処分を受け依願退職しました、ということであれば、弁護士登録できない、までは行かないにしても、慎重に検討され登録が遅れる、ということはあるかもしれません。
こういった問題を起こす人物は、元々、素質に問題がある場合が多いので、種々の誘惑もある弁護士業に就いたら、よほど注意しないと、今度は弁護士会の懲戒処分を受け「自由と正義」の懲戒公告を華々しく飾る、ということになりかねないでしょう。