名古屋高検検事に盗撮容疑 スカート内を、特捜部に在籍も

http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010031501000875.html

名古屋高検が記者会見し、名前を伏せたまま容疑事実などを明らかにした。

検事は3月8日朝、名古屋市内のバス停で女性のスカート内をカメラ機能付きの携帯電話で撮影しようとした疑いが持たれている。
目撃者の通報で県警が捜査、容疑を認めているという。

記事では実名が出ていますが、名前を伏せて発表しても、名古屋高検のヒラ検事は数名程度しかいないはずですから、誰かはすぐに特定されてしまうでしょう。
検察官、検事といっても、人間である以上、完全無欠ではあり得ず過ちもあるとはいえ、故意の犯罪行為を犯す、ということは避けられるはずであり、それだけに、犯してしまった場合の責任には、その立場上、かなり重いものがあるでしょう。
何らかの懲戒処分を受け引責辞職、ということに、おそらくなると思われますが、弁護士登録の際には、こういった不祥事が影響し、すぐには弁護士会への入会が認められない、ということになる可能性が高いと思います。
最近の検事、副検事の同種不祥事としては、

検事を痴漢で逮捕 さいたま地検 現行犯で警視庁 電車内、容疑認める
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090515#1242346067
仙台区検副検事、強姦未遂容疑で逮捕
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060105#1136387188

があります
こういう方面では、裁判官も負けず劣らず事件を起こしている、という面があり、最近では、

福岡高裁支部の裁判官逮捕、高速バス内で短大生触った疑い
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090209#1234141710
ストーカー:宇都宮地裁判事を逮捕 山梨県警
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080522#1211383056

といった事件がありました。
さいたま地検の痴漢検事は罰金(引責辞職)、仙台区検の強姦未遂副検事は告訴取り下げで不起訴(記憶では懲戒免職)、一方、強制わいせつ判事とストーカー判事は、いずれも起訴され執行猶予付きの有罪判決で、受けた刑罰の重さでは、今のところ裁判所がリードしている、と言えるかもしれません。
過去にさかのぼっても、裁判官では、過去に、担当する事件の被告人と不適切な関係を持ち職権濫用罪で実刑判決を受けた簡裁判事、児童と不適切な関係を持ち(買春)、児童ポルノ法違反で有罪判決(執行猶予付き)を受けた高裁判事などがいて、裁判官の活躍振り(?)が印象的です。検察官以上に徹底的に抑圧されている分、違法行為として暴発した際の暴発の仕方も大きいのかもしれません。
今回の事件は、検察官によるこの種不祥事の不名誉な歴史に新たな1ページを書き加えることになってしまいました。