堀江被告、初公判で無罪主張 ライブドア事件

http://www.asahi.com/national/update/0904/TKY200609040083.html

争点としては、大別して、
1 客観的に違法な行為があったと言えるか
2 違法な行為について、堀江被告人に共謀、認識等があるか
といった点になると思われます。
報道によると、1については、被告人・弁護人も、一部、認めている点もあるようです。評価により違法性の有無が分かれる点もあるようですが、そこは、検察庁もかなり検討しているはずですし、他の共犯者の関係ではほとんど争われていないようですから、被告人・弁護人の主戦場は、2になるのではないかと思います。
2に関する検察庁のストーリーを崩壊させ無罪に結び付けるためには、側近の宮内被告人の供述を弾劾し、その信用性を崩壊に追い込む必要があると、被告人・弁護人は強く考えているはずです。だからこそ、上記の記事にあるように、

前社長の不正取引などに関する指示を認めている元側近の宮内前取締役について、「上司と部下ではなく、実質的に対等の立場」とし、LDグループが前社長の独裁下にあったという検察側の主張は「幻想に過ぎない」と述べた。

といった主張もしているものと思われます。宮内被告人が、自らの立場を矮小化し、自己の刑事責任を回避して堀江被告人に押しつけるために虚偽供述をしている、といったことも、今後の公判では強く主張される可能性があるでしょう。
かつての盟友が、一転して、法廷で徹底的に熾烈な攻防を繰り広げる、という場面が続出しそうです。