「刑事裁判ものがたり」(渡部保夫)

刑事裁判ものがたり

刑事裁判ものがたり

元裁判官で、最高裁調査官経験もある渡部保夫氏の著書で、昭和62年に出版されました。私は、当時、司法修習生で、すぐに買い求めて読んだ記憶があります。今、読み返してみると、随所に線を引いていて、かなり一生懸命読んだことが思い出されました。
本の「あとがき」の末尾に、自分で、「昭和62年10月7日 原田香留夫弁護士の講義(テーマ「再審」)で本書が推薦された」と書き込んでいて、広島県呉市で弁護士をされていた原田先生(冤罪事件の弁護で著名)による司法修習生対象の講義で、本書が紹介されたことが改めて思い出されました。
事実認定を考える上では、かなり参考になる1冊であり、興味がある方は読んでみる価値があると思います。