大コンメンタール刑法〈第9巻〉第174条〜第192条

大コンメンタール刑法〈第9巻〉第174条~第192条

大コンメンタール刑法〈第9巻〉第174条~第192条

このシリーズの第3版の刊行が始まった、ということで、早速、購入しました。掲載されていた初版のはしがきを見ると、昭和63年8月になっていて、私が司法修習生から検察庁に入ろうとする、正にその時期に、初版が刊行されるようになった、ということを改めて認識し、懐かしい気持ちになりました。
私が司法修習生の頃は、こういった刑法の注釈書として本格的なものは、注釈刑法(有斐閣)程度しかなく、検事に任官してからも、注釈刑法はよく参照していましたが、既にかなり古くなっていて、大コンメンタール刑法が徐々に刊行されるにつれ、大コンメンタールのほうをよく参照するようになっていったことが思い出されます。生の事実に、日々、直面していると、これは犯罪構成要件に該当するのか、判例はどのように判断しているのかと思いあぐねることが多くて、大コンメンタール刑法には、随分とお世話になったものでした。
弁護士になり、検察庁にいた時ほどは、こういった注釈書を頻繁に参照することはなくなりましたが、信頼できるこのようなシリーズを手元に置き、必要に応じて参照できることは、実務家として必要、有益なことであり、今後の最新版の刊行が楽しみです。徐々に買い揃えたいと考えています。