裁判員参加75%消極的 全国世論調査 重要判断関与を不安視

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060618/mng_____sya_____001.shtml

国民が参加をためらう背景も探った。参加に際しての心配事(複数回答)は「重要な判断をする自信がない」が60%でトップ。次いで「仕事に影響が出る」32%▽「逆恨みにあう恐れ」31%▽「殺人など悲惨な事件にかかわること」22%−などだった。

不安な気持ちを持つ国民の皆さんを、さらに不安にさせるようですが、人の運命を左右する重要な判断に関与する、ということは、辛く苦しいことで、決して楽なものではありません。迷って食事も喉を通らないほど考え込む、といったことは、裁判員になれば、ごく普通に起きるでしょう。
また、刑事事件で、笑って話せる楽しい事件、などというものは、基本的になく、特に殺人事件等では、どろどろした人間関係とか、悲惨な遺体の状態とか、遺族の苦しみ、悲しみ等々を目の当たりにすることになります。かなり強く印象に残りますから、今後の長い人生の中で、楽しく過ごしていても、ふと思い出したりして、暗く悲しい気持ちになる、ということも、当然、起こり得ます。
一時的にせよ、こういう厳しい立場に身を置く、ということは、まことにお気の毒、というしかありませんが、現実をどこまで理解していたかわからない司法改革論者等を思い切り恨みつつ、とことんお付き合いいただくしかありません。