カネボウ「債務超過」→「適正」…監査法人ひょう変

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050819-00000301-yom-soci

会計士は、架空の売り上げが計上されていることや、毛布メーカー「興洋染織」(解散)への融資について、貸し倒れ引当金が不足していることなどを指摘。「本当は債務超過なのに無理をし過ぎている」と言及し、このままでは決算を適正と認められないとの意向を伝えたという。
(中略)
最終的に約9億円の資産超過とする有価証券報告書を作成、監査法人もこれを承認していた。
カネボウの関係者は「会計士はおかしいと気付きながら、旧経営陣の『債務超過にしない』という方針に従う形で、粉飾決算にお墨付きを与えたのではないか」と指摘している。

カネボウ関係者が指摘している点が、正に捜査の焦点になっている(なっていた?)はずですね。
悲観的な言い方になるかもしれませんが、有価証券報告書といったものが、所詮、この程度の経緯で作成されているということや、監査法人まで巻き込んで、実態の悪さを覆い隠す偽装のために簡単に利用されてしまうものだということを、我々は認識するしかないのかもしれません。