求刑と量刑(その1)

中山教授のブログ

http://knakayam.exblog.jp/1635527/

や、岡口裁判官のブログ

http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/20050515/p1

で、刑事裁判における検察官の求刑や、裁判所による量刑について言及されていた。
私の実感でも、近時、求刑が目に見えて重くなっており、それに影響されて、量刑も相当重くなっていると思う。
公知の事実であるが、検察庁内には、求刑基準というものがあって、各検察官に配布されている(部外秘として厳重に管理されている)。
おそらく、その求刑基準の中で、特に、人の生命、身体、財産に対する犯罪(殺人、傷害致死、強盗、強姦など)や営利目的の薬物事犯、その他の組織犯罪全般に適用される基準が、この5年くらいの間で、大きく引き上げられているのではないかと思う(なぜ5年と言うか、というと、私が退職する平成12年8月までに、そういった動きが顕著にあったという記憶がないからである)。
上記の中山教授のブログのコメント欄で、例として、

連続強姦で平成7年の8件で7年、平成16年の7件で15年でした。

と紹介されているが、平成7年と平成16年の間に、上記のような大きな動きがあったと見れば、ここまで大きな差がついていることの説明がつく。

(続く)