ディベート

新任判事補の研修では、ディベートもやるようです。

http://plaza.rakuten.co.jp/droppy/diary/200410150000/

これは、非常に良いことだと思います。法律実務家の仕事の中では、特定の人と、あるいは、複数の人と、議論をしながら一定の結論を出す、という場面が多いからです。裁判官の場合も、合議の中で議論の上、結論を出すだけでなく、当事者といろいろなやりとりをしたりすることも多いでしょう。時々、自分なりに一定の結論を出してしまうと、その意見に固執して、他人の意見を受け付けず、他人に対して反感を抱いたり攻撃的になる、という人を見かけますが(どちらかというと頭が良い人に多いという印象です)、それでは、建設的な議論ができませんし、より良い方向へ軌道修正して行く、ということができないだけでなく、誤った考え方を持ってしまった場合も、修正不可能になり、大変危険です。
裁判官の場合、法曹の中でも、特に頭の良い人が集まっていることは間違いなく、上記のような「独善」の弊害に陥らないためにも、ディベートの経験を積むことは非常に有益であろうと感じました。