winny幇助公判・総括的な感想

傍聴希望者の多さに、まず、驚きました。注目度の高さを、改めて実感しました。傍聴後、いろいろな人から、「コネか何かで傍聴できたんでしょう」と言われましたが、まったくの幸運で、自分の力だけで傍聴券が当たりました。はずれたら、京都観光して東京に戻ろうと思っており、傍聴とブログ作成で、まったく観光できなかったので、やや心残りではありますが。
報道等もきちんと見て、今週末にかけて、現時点での私なりの分析を行い、このブログで書こうと考えていますが、とりあえず、第1回公判の総括的な感想を。
検察官、弁護人が、相互に主張したいことを主張し、今ひとつかみ合わない面もありましたが、訴訟の進行自体は、それなりに円滑だったと思います。検察官も弁護人も、傍聴人にもわかりやすく、めりはりをつけて発言しており、好感が持てました。
裁判長も、適度に抑制の効いた訴訟指揮で、両当事者を無用に刺激せず、押さえるべきポイントは押さえながら訴訟を進めていたと思います。
検察官の、「頑なな」姿勢が目につきましたが、私の検察官経験からも、検察官というのは、あのような場面では、あのような言動しかできないものなので(伝統的な対応方法、組織としての方針)、あれはあれでやむをえないかな、というのが率直な感想です。ただ、もう少し、「問いに答える」部分が見られたら、なお良かったな、とは思いました。
私は、弁護団からも、検察官からも、何ら資料提供は受けず、公判中は必死にメモを取り、メモと記憶で、ブログを書いていますので(予め弁護団等から資料をもらい、悠々と傍聴したり、昼寝したりしている「司法記者」もいましたが)、私のブログは、「要旨として9割方フォローしている」と思って見ていただければ、と思います。細かいところで、表現等、追い切れていない部分もありますので、そこはご了承下さい。
問題は、検察官、弁護人の、それぞれの主張の当否や、今後の公判の行方でしょう。そこを、上記の通り、今後、私なりに分析してみたいと思っています。