「太平洋の巨鷲」山本五十六 用兵思想からみた真価

 

山本五十六については、多数の書籍があり、映画でも取り上げられて、今なお根強い人気がある人物ですが、本書では、戦略、作戦、戦術という観点で、山本五十六を評価しようとする姿勢で執筆されています。

読んでみて、履歴を負うことに、やや重点が置かれすぎて評価の部分が弱くなった面があるようにも感じられましたが、客観的に評価されていると確かに感じられ、類書にない試みは一定の成功を収めているように思いました。

著者は、戦略家としての山本五十六を評価する一方、作戦家、戦術家としてはかなり厳しく見ています。確かに、作戦、戦術面で光るのはハワイ作戦やその後の第一段作戦程度で、ミッドウェー海戦では惨敗し、その後も消耗戦を強いられ本人は前線視察中に戦死と、良いところは見出しにくいものがあります。私自身の印象としても、軍政面で、海軍大臣になるなどして、日本の戦争回避や早期講和へと日本を導く役割を果たしてほしかったと思いますし、その才能はそういう方面で生かされたほうが日本のためになったでしょう。

山本五十六を考える上での良書という読後感です。

 

自動車整備士の志願者激減、現場で人材の奪い合い…工場の社長「引き抜きの電話ある」

自動車整備士の志願者激減、現場で人材の奪い合い…工場の社長「引き抜きの電話ある」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

ここまで落ち込んでいるとは驚きです。かつては、若い男性にとって車を持つことはステータスであり、また女性と交際する上で必須のものでしたが、最近はそういう状況ではなくなっています。若者人口の減少や、自動車整備する上ではどうしても手や服が汚れたりはするでしょうから、そういったことを敬遠する若者気質も影響しているかもしれません。

自動車社会は自動車整備しなくしては成り立ちませんから、国の政策として、その人員確保を図っていく必要があると思います。

「細川ガラシャ夫人」

 

細川ガラシャ夫人

細川ガラシャ夫人

Amazon

最近、移動中の車内でアマゾンのオーディブルを聴いていますが、たまにはこういう小説も良いだろうと思い、聴いてみました。

細川ガラシャの幼少時から細川忠興の若妻時代は、明智光秀の動きも絡めつつ話は展開し、明智光秀の死後は細川家内でのガラシャの生涯が描かれます。昔ながらの通説(旧説)に依拠したストーリーで、新味はないものの、クリスチャンである三浦綾子の視点から、キリシタンとなった細川ガラシャの内面に踏み込まれていて、小説の良さを堪能できました。

今後も、三浦綾子作品もオーディブルで聞いてみたいと感じています。

「完全にワンランク上」iPad mini 5ユーザーが感じた、iPad mini 6の進化点

「完全にワンランク上」iPad mini 5ユーザーが感じた、iPad mini 6の進化点(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース

世の中のインターネットって、縦にスクロールするコンテンツの方が多いので、縦方向に画面が広がったのは、間違いなく「進化」であると思います。

mini 6にはイヤホンジャックがありません

私のもとにも9月24日に届き、週末、セットアップの作業をしていました。データを移行し、使い始めていますが、横幅は5とほぼ同じ、縦の長さが少し小さくなってコンパクトになった一方、ホームボタンがなくなり(touchIDのボタンが右上縁に設置)、それもあって、画面はよりも大きくなっています。うまくデザインしたなという感じです。

少し5よりも厚みが出ていますが、気になるものでは全くありません。

イヤホンジャックがないのを不便と感じる人もいそうですが、ワイヤレスで音は聞いてくれ、ということでしょう。

色はパープルにしたのですが、光沢のある、深めのパープルで、なかなか良い色です。

ホームボタン廃止以外に、大きな変化はないですが、確実に前進し改良されているという印象を受けています。

天安門追悼の団体が解散決定 香港、国安法で活動困難に

天安門追悼の団体が解散決定 香港、国安法で活動困難に(共同通信) - Yahoo!ニュース

支連会幹部によると、香港の治安当局は同会に対し、天安門事件につながった民主化運動は「反革命暴乱」であり、犠牲者の追悼集会はそれを称賛することになると通知。中国の民主化など、支連会が掲げてきた目標は、中国共産党の指導に対する挑戦との判断を示した。

香港をめぐる一連の動き、流れから言えることは、中国政府、当局が、現在の体制に反するものを許容することは一切なく、あたかも許容するかのように、微笑的に言っても、それは表面上のことで、徹底的に弾圧、排除してくるということでしょう。

中国は、もはや日中国交回復した当時の中国ではないということを、日本としても徹底的に認識し、国内の親中勢力に惑わされることなく、毅然として臨む必要があります。

いたずらに敵視するのもどうかと思いますし、緊張関係に立たないような工夫は必要ですが、決して信用せず、民主主義の敵であるということを常に念頭に置いて対処していくべきでしょう。

香港に続いて、台湾が香港のような運命をたどることがないように、台湾情勢を注視しつつ、必要な支援を行なっていくことも重要だと思います。

 

住宅クライシス タワマン管理契約と修繕工事の深い関係

住宅クライシス タワマン管理契約と修繕工事の深い関係(産経新聞) - Yahoo!ニュース

新築ラッシュが今も続く一方で、築年数が経過し、管理組合と管理会社との関係性に亀裂が生じたマンションも少なくない。管理会社では近年、売り上げ拡大よりも利益を重視した経営にシフトしており、新築時から続いた管理委託契約を打ち切る事態も起きている。

背景には、管理人や清掃員の人件費などが高騰しても、管理委託費の値上げを組合側に受け入れさせることが簡単ではなく、管理委託業務だけでは十分な利益を得ることが困難という事情がある。

従来の書籍や各種記事では、管理会社は儲けすぎている、選別して管理費を安くすべき、大規模修繕もできるだけ安く、といった論調で書かれているものがほとんどですが、慢性的な人手不足の時代において、管理組合側が好き勝手に選別して値切りまくれる状態にはなくなっているということでしょうね。

良いサービスを受けるためには相応の費用を支払う必要があり、そういう前提の上での「選別」を行わないと、気がついたらどこも管理を受けてくれないという悲惨なことになりかねません。

管理組合員が大規模になればなるほど、意見もまとまりにくく、タワーマンションが大人気ですが、そういう負の側面があることにもきちんと目を向けておく必要があるでしょう。

開発担当は異動…みずほ派閥争いでシステム複雑化

開発担当は異動…みずほ派閥争いでシステム複雑化(産経新聞) - Yahoo!ニュース

旧第一勧業、旧富士、旧日本興業の3行が経営統合して誕生したみずほは主導権争いが続いたとされ、旧行のシステムを併存させる形で平成14年4月に開業。同月と23年3月に大規模なシステム障害を招いた。

これを教訓に4000億円超を投じて新たなシステム「MINORI(みのり)」を令和元年7月に全面稼働させたが、ここでも旧3行の縄張り意識が影を落とす。旧3行が利用していた富士通、日本IBM、日立製作所に加え、NTTデータも携わり、他行に比べて複雑な構造になった。

統合されて何年も経つのに、いまだに縄張り意識にとらわれ、自分自身もマネージできないような複雑な構造のシステムが障害を繰り返し、金融庁の介入を招く。愚かとしか言いようがないですね。

日本人の特性として、小さく閉鎖的な集団に群れ集まってしがみつき、他の小集団と反目、争うということが起きがちですが、そういう島国根性を克服し乗り越えないと、誰しもが明日のみずほ銀行になりかねないということでしょう。

銀行の名前が、瑞穂の国の「みずほ」というのも、どこか象徴的な気がします。