http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100517-00000033-jij-soci
本部係は、警察が捜査本部を設置した事件や未解決事件を担当する。これまで係が置かれていたのは東京地検など一部に限られていたが、4月から全国の検察庁に拡大された。
事件の発生段階から警察と一緒に捜査する態勢を強化することで、解決に結び付けるとともに、誤認逮捕の防止も図る方針。高検や最高検にも係を置き、広域にまたがる事件での情報提供や地検への指導も行う。
最近、
- 作者: 久保正行
- 出版社/メーカー: 東京法令出版
- 発売日: 2010/04/22
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を読み始めていますが、最初に紹介されているエピソードで、著者(元警視庁捜査1課長)が検察庁へ行って被疑者を逮捕したいと主張したのに対し、本部係検事が難色を示したことが紹介されていました。細かい証拠関係がわからないので、その当否(著者はいまだに根に持っているようでしたが)はよくわからないものの、紹介されている検事の言動を読むと、逮捕して勾留期間中に起訴できるだけの証拠を収集できるか、公判を維持できるかを危惧したことはわかる気がして、そういった検察庁の「公判立証」ということは、警察には永遠にわからないだろうし、今後も日本各地でこういったもめ事が起き続けるのだろうと思いました。
慎重になりすぎては立件できるものも立件できず、かといって、身柄をとれば何とかなる的な警察の発想に安易に迎合しては起訴、公判維持が難しくなり、なかなか難しいところですが、こういうことをブログ程度でごちゃごちゃ言っている私は、所詮、しがない弁護士にしか過ぎず、本部係検事に課せられた使命、責任には多大なものがあるということでしょう。