検事長定年延長巡る文書、国に開示命じる判決 「黒川氏のため」言及

検事長定年延長巡る文書、国に開示命じる判決 「黒川氏のため」言及(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

検察官の定年は検察庁法で「63歳」と定められていたが、当時の安倍晋三政権が黒川氏の定年を目前にした20年1月、国家公務員法の延長規定を検察官として初めて適用した。この規定は独立性が求められる「検察官に適用しない」とされてきたが、政府は「解釈を変更した」と説明した。

私も10年余り検察庁にいましたが、その経験からも、また過去の歴史からも、幹部検察人事で、特定の人物の定年延長をしなければ重大な支障が生じるような事態はおよそ考えられず、問題となった定年延長は黒川氏を現役のままにしておく(その上で、おそらく検事総長にする)ためのものであったとしか考えられないでしょう。その意味では至極真っ当な判決という印象を受けます。

このような政治の過度な介入を招き検察組織を混乱させたことを、政治の側も検察の側も、強い反省をもって捉え、再びこのような事態を招かないようにすべきだと改めて感じます。