福島県警:上司パワハラ 警部自殺、一因と認め戒告

http://mainichi.jp/select/news/20140627k0000m040011000c.html

県警監察課によると、捜査2課の課長補佐の警部(当時51歳)と指導官の警視(当時52歳)の2人が相次いで自殺したことを受けて、同僚ら41人から話を聞いた結果、清野課長が昨年5月ごろ〜今年4月ごろ、3人の男性警部にパワハラをしていたと結論付けた。
清野課長は昨年12月〜今年4月、自殺した警部の文書を決裁する際、「小学生みたいな文章を作るな」「国語を習ってきたのか」などと同僚の前で言い、文書1枚あたり3、4回訂正を求めることもあった。他の2人に対しても、同僚の前で「あんたは係長以下だ」「書類が書けないなら外に出るな」など人格を否定するような叱責をしたという。

この課長は更迭され警察庁へ復帰ということになったようです。復帰して何をやるんでしょうか。
幹部警察官が2人自殺するというのは、それ自体、異常な事態ですが、それが上司の幹部警察官のパワハラが一因であることも言語道断である上、そのような酷いパワハラが、是正されることもなくこのような悲惨な結果になってしまっている、ということに深刻なものを感じます。私も、平成元年(1989年)に検察庁に入り、まだパワハラがいけないという認識が共有されていない時代に若手検事として過ごしこの種のことは何度も見たり聞いたりしましたが、きちん相談したり苦情を申し立てることができない、形式上の窓口があっても体面を気にするなどして言っていけない雰囲気がある、といったことで、追い込まれる人は追い込まれてしまうものです。最悪の事態になる前に、うまく救済できる体制になかったことも大きな問題であり、単に、この元課長や福島県警の問題と矮小化せず、全国の警察における再発防止の観点から是正措置が講じられるべきだと思います。
亡くなった警視、警部も無念だったと思いますし、その家族や、今まで様々な形で関わってきた人にとっても無念、残念なことと思われ、元課長は、管理職としての致命的な無能さを自覚し早急にその職を辞する程度の責任は取るべきだと思います。