前に、同じ著者の
を読んだことがあり、これがなかなかおもしろく、「検証」のほうも読むつもりでいたのですが、なかなか読めずにいたところ、NHK大河ドラマ「どうする家康」で、ちょうど長篠・設楽原の戦いあたりにさしかかってきているので、意を決してこちらも通読しました。
通説の、鉄砲を使った革新的な戦い方をした織田・徳川軍対鉄砲を軽視し騎馬軍団で無理な戦いを挑んだ武田軍、という見方に様々な角度から疑問を呈しつつ、堺を支配し鉄砲や火薬等を豊富に入手できていた織田信長の実態や、果敢に突撃し激戦の中で活躍することが高く評価されていた武田軍の実情などを丹念に検討していて、長篠・設楽原の戦いを考える上で大いに示唆に富むものがありました。
戦国史のターニングポイントになった一大決戦を考える上で、上記の2冊は私にとっても、今後も読み返していくものになると感じています。
