NHKスペシャル 幻の大戦果 台湾沖航空戦の真相 [DVD]
- 作者: ドキュメンタリー
- 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
- 発売日: 2010/07/23
- メディア: DVD
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太平洋戦争末期の昭和19年10月。敗色濃い日本に突如、大戦果が報道された。
日本の基地航空部隊が空母11隻撃沈をはじめ、アメリカの機動部隊を壊滅するに等しい戦果を挙げたとされた「台湾沖航空戦」の大本営発表である。
しかし…後日、この大本営発表は全くの誤報であったことが判明する。
かなり前に放映された際に観た記憶があり、また、書籍化された
幻の大戦果・大本営発表の真相 (NHKスペシャルセレクション)
- 作者: 辻泰明,NHK取材班
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2002/11
- メディア: 単行本
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も読んだのですが、映像のほうを再び観たくなり、DVDで入手して観ました。先日、
NHKスペシャル 果てなき消耗戦 ~証言記録 レイテ決戦~
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20160604#p2
でも触れたように、当時は、
・1944年の台湾沖航空戦で、甚大な大戦果を挙げたと海軍が誤認、その後、誤認と判明したが陸軍には伝えず
・台湾沖航空戦で米艦隊が壊滅的な打撃を受けたと誤解した陸軍が、それまでのルソン島での防衛戦という方針を転換し、レイテ島での決戦を決意
・レイテ島で米軍を迎え撃つものの、撃破され壊滅し、補給もないまま放置されて将兵の大多数が餓死、病死
という、実に悲惨な状況に陥っていて、その契機となった台湾沖航空戦をきちんと直視して導くことができる教訓を導き出しておくことは、幾多の御霊に報いるためにも大切なことだと思います。
軍あって国家、国民なしという状態に陥っていた当時の軍部の責任は大きいと改めて思いましたし、二度と再び日本はこのような道を歩んではならないと強く感じるものがありました。
台湾沖航空戦について知らないがまず何かを、と考えている人にとってはわかりやすい、参考になる映像資料だと思います。