NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でもよく登場する北条時政ですが、先日、書店へ行って本を見ていたところ、これが最近出たのを知り、買い求めて読んでみました。
時政より前の北条氏の由来、勢力が、既に読んでいた鎌倉初期頃を取り扱った本を読んでいても今ひとつよくわからなかったのですが、本書を読んで、伊勢平氏にも由来がありそうな、また、京の都にも様々なつながりを持っていた可能性がある家であることがわかり、伊豆の単なる在庁官人にとどまらない家、時政という人物であったことが窺われました。
源頼朝周囲の、様々な複雑な地縁、血縁関係の中で、北条氏がライバルを圧倒し、徐々に執権としての地位へと上り詰めていく道程が丹念に書き込まれていて、内容がかなり細かく読むのに骨が折れましたが、通読して、読んでおいて良かったと思えるものがありました。
引き続き、大河ドラマを観つつ、いろいろと読んでみたいと考えています。