高校教科書検定 おなじみの肖像画に新たな学説 頼朝、尊氏は「別人」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130327-00000095-san-soci

黒い馬にまたがり、刀を担ぐ武将。かつて「足利尊氏像」とされていた肖像画だが、現在は単に「騎馬武者像」とされ、他社の教科書にもあまり掲載されなくなった。コラムは、馬具の家紋などから「(尊氏の重臣の)高師直、あるいはその一族の者と理解されるようになった」としている。
源頼朝として有名だった神護寺京都市)所蔵の肖像画も「伝源頼朝像」と記載。頼朝像の真偽をめぐっては、冠の特徴などにより50年以上前から多くの疑問が出されていたと説明している。

こういった、肖像画に関する研究は、近年、かなり進んできているようで、私も興味を持って本を読んだことがありますが、上記の、従来は「足利尊氏」「源頼朝」とされてきた肖像画は、かなり前に、別人のものと評価されるようになったのではないかと思います。最新の研究で、おそらく源頼朝のものであろう、という木造の人物像を画像で見たことがありますが、従来の画像とは全然違うイメージの、愛嬌のあるおじさんの顔で、どうしても、あの凛々しいイメージが頭から離れないと、違和感を禁じ得ませんでした。
私が学校で日本史の勉強をしたり日本史で大学受験をしたのは昭和50年代ですが、かなり前に学んだ日本史の「定説」は、今や定説ではなくなっているものが少なくない、と考えて、思いこまずに最新の学説を学ぶ必要を感じます。