「永久保存版「知の巨人」立花隆のすべて」

 

惜しくも逝去した立花隆氏の業績、人物を振り返るムックで、逝去を惜しみつつ読みました。

私は、立花氏の田中金脈問題やロッキード事件に関するような、事件関係の著作をいろいろと読んできましたが、特に、これは本当に凄いと読んで思ったのは、ロッキード裁判批判に徹底的に反論した

で、司法修習生の当時に読みましたが、立花氏の刑事訴訟法に対する理解の深さ、論理の切れ味、鋭さには感嘆すべきものを感じましたし、大きく影響を受けました。

膨大な蔵書を収納する事務所兼書庫など、スケールの大きな立花氏のような人物は、今後、なかなか出ないように思います。

このムックで、立花氏の足跡を振り返りつつ、まだまだ生きて、社会の様々な事象に対して切り込んでほしかったと、強く思いました。今はご冥福をお祈りし、今後も、その著作を読み続けていきたいと思います。