http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100131-00000014-maip-pol
小沢氏の進退については、民主党支持層でも64%が「辞任すべきだ」と回答。「支持政党なし」の無党派層では79%に達した。政治資金規正法違反容疑で逮捕された石川議員は2月4日に拘置期限を迎える予定で、起訴される事態になれば、小沢氏の進退を問う声が民主党内にも広がる可能性がある。
この事件をめぐり、民主党内には東京地検の捜査を批判する動きもあるが、世論調査では捜査について「適切だ」との回答が71%に上った。鳩山首相が小沢氏に「どうぞ戦ってください」と伝えたり「(石川議員が)起訴されないことを望みたい」と発言したことに対しては「問題だ」が65%を占めた。
この調査結果を見ると、日本国民は、長い歴史を経て繁栄した国家を築き上げてきただけに、良いところを見ているな、という印象を受けますね。
私自身、小沢問題に関する捜査の在り方には疑問を呈していますが、小沢氏擁護、というわけではなく、その政治資金形成、資産形成過程には、国民の厳しい目が向けられる必要があり、小沢氏自身に説明責任もあって、現状では、不透明な部分が大きく、また、説明責任が十分に果たされているわけではないと感じています。
私が中学生、高校生の頃は、故・田中角栄氏が、ロッキード事件の刑事被告人でありながら、「闇将軍」として政界に君臨し、小沢氏は田中氏の愛弟子として、その薫陶を受けてきた立場と言えるでしょう。現在、問題になっているゼネコンとの関係も、かつての金丸問題、その後のゼネコン汚職でも問題となってきたパターンであり、小沢氏が、適法性、妥当性を目指しつつも、旧来の悪弊を断ち切れずに来た、正にそこが、今問題になっている、という可能性はあると思います。そんなことはない、自分はクリーンであるというのであれば、国民にわかりやすく説明する必要はあるでしょう。
そういった不透明な部分を抱えた小沢氏に依存して政権を奪取し、鳩山首相の右往左往する姿に象徴されるように、小沢氏の問題をきちんと総括できない民主党にも、国民の厳しい目が向けられているということも、今後の参議院選挙等への影響もあり、注目されるものがあると思います。