戦国廃城紀行:敗者の城を探る

 

戦国廃城紀行: 敗者の城を探る (河出文庫)

戦国廃城紀行: 敗者の城を探る (河出文庫)

 

 前に買って読めずにいたのですが、Kindle版が出ていることをたまたま知り、キンドルで通読しました。

城というと、とかく、立派な天守閣があったり、江戸期にまで栄えた「勝者」の城へ目が向きですが、そういう城はごく一部で、多くは敗者のものであった、今では顧みる人もほとんどないものでしょう。本書では、そういった敗者の廃城を、歴史を振り返りながらたどっています。中には、私も以前に訪ねたことがある佐和山城石田三成の居城)もあり、訪ねた当時のことも思い出しながら、しみじみと読みました。

キンドルでいつでも読める状態になっていますから、紹介されている城の近くへ行く機会があれば、改めて読み直しつつ、訪ねてみたいと思っています。

文章も読みやすく、こういった分野に興味、関心がある人にはお薦めできます。