徳川おてんば姫

徳川おてんば姫 ([テキスト])

徳川おてんば姫 ([テキスト])

著者は、最後の将軍である徳川慶喜の孫、高松宮喜久子妃殿下の妹に当たる人ですが、戦前、戦中の華族としての暮らし、戦後の一転した庶民としての暮らしについて、具体的に語っていて、特に戦前の、今では考えられないような華族の暮らしぶりには興味深いものがありました。戦後の日本が民主化され、人々の生活に、終戦までにあったような大きな格差が亡くなったことが実感されました。
著者は、本書が出てすぐに亡くなったとのことですが、オーラルヒストリーとして、生前、もっと早くに、さらに詳細に聞き取りを行っていれば良かったのではないかと、そこは少し残念な気がしました。
著者のご冥福をお祈りしつつ読み終えました。