「ジョブ型雇用社会とは何か 正社員体制の矛盾と転機」

 

私は、以前から日経ビジネスを定期購読しているのですが、最近、ジョブ型というワードがよく出てきて、私自身が社会に出た当時は年功序列、終身雇用の世の中であっただけに、随分と変わったものだなと思いつつ記事を読んできました。

たまたま本書の存在を知り、一度、きっちりとこの方面の本を読んでおこうと思い、通読してみました(正確にはオーディブルで聞いたので通聴ですが)。

ジョブ型、それに対するメンバーシップ型の各特徴はよくわかりましたし、戦前から戦後にかけての日本の労働法制について、著者は、諸外国とも対比しながらかなり詳しく歴史をたどっていて、その間の紆余曲折も含め、かなり理解が深まりました。この分野の読みやすい基本書という位置付けにもできそうに思いました。

畑違いではありましたが、知っておくべきものとして、有益な読書になりました。