最古の「禁制」発見 戦国武将・細川国慶 軍による略奪など記す

headlines.yahoo.co.jp

「禁制」は幕府や大名など権力者が軍勢による略奪などの禁止事項を記した文書で、寺社や町が権力者側に金銭を払い、入手する。当初は寺社などを対象としていたが、戦国時代になると都市の人々が経済的、政治的に力を持つようになり、町が武家側と直接交渉するようになった。

最近、

 

島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起 (講談社学術文庫)

島原の乱 キリシタン信仰と武装蜂起 (講談社学術文庫)

 

 を読んでいるのですが、著者は、これを「最後の戦国合戦」と位置付けており、当時はまだ戦国の風習、気風が武士にも民衆にも色濃く残っていて、武士と農民が、上下関係というより、斜め上と斜め下くらいの関係で、時には民衆が事態を主導して動いていた実態が赤裸々に紹介されていて、従来、私自身が持っていた島原の乱のイメージを大きく変えるものがあります。

中世から戦国、安土桃山、江戸と進む中で、変容していったもの、色濃く残ったもの、それらが今現在の日本に与えた影響といったことを考えるのは実に興味深いことです。

上記の記事にある文書も、戦国期の民衆と武士の関係を考える上で、貴重な史料と言えるでしょう。