郡山城は、広島の毛利氏が広島城へ移る前の居城で、私は、小学生の頃に、小学校の合宿で郡山城趾のすぐそばにある少年自然の家(今は閉館となり利用されていないようですが)に宿泊して城跡へ行って以来、何度か行ったことがあります。
その郡山城を紹介する本書に興味を持ち、最近になって通読してみました。
発掘成果や史書の分析などに基づいて、総合的に、郡山城の全貌が紹介されていて、参考になりました。鎌倉期に地頭としてこの地にやってきた毛利氏が、その後、国人領主化し、さらに戦国大名となっていく、その過程と郡山城の元になった古城からの発展が重なり合っていて、城の姿や変遷は、城主の権力構造と密接に関係していることを改めて強く感じるものがありました。この点は、昨年読んだ
でも指摘されていましたが、城を見る際には重要な視点だと感じています。
行けるようになったら、上記の本を片手に、また郡山城址へ行ってみたいと思っています。