文芸春秋社長「文庫は借りずに買ってください」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171012-00019758-houdouk-soci

松井社長は、13日に予定されている講演で、2014年以降、売り上げが減っている「文庫」本について、「出版社を支える屋台骨」だとして、「出版文化をともに支える公共図書館に、文庫の貸出をやめてください」と呼びかけるという。

私も、文庫本で出る予定の小説の原稿を書いているところなので(選挙で中断していますが)、他人事ではないのですが、図書館で何でも借りて読めることで出版文化が壊滅するようでは元も子もなくなりかねませんから、図書館の機能をどこに求めるか、何を置き何を置かないかは、今後、検討が必要な気がします。出版社としても、図書館もないようなところでも人々が手軽に読めるように、電子書籍のラインナップを充実させるとか、そういう方策は強化すべきでしょう。
議論が、単に文庫本は借りずに買え、といった表面的、単純なレベルで終わるのではなく、もっと深みのあるものになることを期待したいと思います。