フィリピンBC級戦犯裁判 (講談社選書メチエ)

前に紙の本を買って少し読んだのを、きっちり読もうと思ったところ、どこに行ったかわからなくなり(紙の本ではこういうことが起きて困ることがあります)、Kindleで出ていたので、そちらで買って、ぽつぽつと読んでいいます。
キリノ大統領がマニラ市街戦で日本軍に妻子を惨殺された経緯や、戦後、日本人BC級戦犯の取り扱いを巡り、日本との良好な関係を築きたい、憎しみの連鎖を断ち切りたいという気持ちと家族を惨殺され許しがたいという気持ちの狭間で揺れ動き苦悩する様子は、以前、NHKのBSの番組で観て考えさせられるものがあったのですが、

BS1スペシャル「憎しみとゆるし〜マニラ市街戦 その後〜」
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20140914#1410684500

そういったところを、著者が克明にこの本で叙述しているのを読んでいると、改めて起きたことの重大さと関係者の苦労、苦悩が強く感じられるものがありました。
今回は、ぽつぽつであっても通読して、しっかりと学んでおきたいと考えています。