Apple Payと通勤ラッシュの奇妙な関係、日本のSuicaは要求仕様が厳しすぎる?:モバイル決済最前線

http://japanese.engadget.com/2016/05/07/apple-pay-suica/

世界での鉄道駅での乗降客数のトップ10をほぼ日本で独占していることからもわかるように、日本の単位時間あたりの乗客数は世界でも抜きんでている。もし仮に世界標準ということで欧米の基準を押しつけられた場合、日本ではほぼ機能しないことが明確だ。ゆえにJR東日本が国内代表として標準化に参加するという構図になっている。目指すのは、世界の事情を鑑みた「最大公約数」的な標準ではなく、「ユーザー体験」を重視した各国の要求を最大限に満たす標準だという。その場合、「現状で市場に出回っているNFC対応端末が標準仕様を満たさない」可能性も高くなるが、将来的な合意に向けて仕様を模索中の段階だ。逆に、日本の「モバイルSuica」がそのままアプリを使って海外の交通機関を自由に乗りこなせるようになる日もそう遠くないかもしれない。

私のような素人は、日本ではガラパゴス仕様が幅を利かしているから世界標準から外れて、と、つい考えがちですが、この記事を読み、Suicaのシステムが改札を多数の人が次々と通過するラッシュ時にも十分耐え得るように作り込まれていることがよくわかり、ガラパゴスもなかなか捨てたものではないなと見直す思いがしました。
従来はうまく行っていないようですが(例えば第2世代の携帯電話規格)、日本における進んだ、優れた技術を世界でも採用されるようにすることで、便利であるだけでなく大きな利益も得られる、そういう方向で、官民一体となって(最近は「官製不況が目立ちますが、そうではなく)邁進しなければならないということを強く感じました。